毛無山・雨ヶ岳縦走 ~テン泊の予行練習・霧雨とガスガスの山行~


ついにテントを買ってしまった。何を買ったかやレビューは使ってからかなと思っている。しばらく使える機会がなさそうだが。

いきなりテン泊は不安なのでまずテン泊装備を背負ってはたして登れるのか?

という事で有休とって練習してみることに。
有休とったはいいものの最初晴れ予報だった金曜がどんどん崩れる予報に・・・だが行くしかない!午前は雨予報だけど1mm/h程度。午後は晴れ予報。なんとかなるさ。

YAMAPレポ

Garmin Connect ログ

 ※Garminログはコースを間違えて設定したため高度がおかしい




朝霧高原道の駅〜毛無山登山口

朝霧高原から東海自然歩道を歩いて登山口まで。

ガッスガスである


周回するため朝霧高原に停めた。毛無山だけなら登山口の駐車場に停めた方がずっと近い。テン泊装備を詰め込んだザックはパンパンである。40+5LのグレゴリーZuluだが、こんなにぱんぱんな姿を見たのは店頭に飾ってあった時以来だ。

朝霧高原道の駅から国道を渡って登山口へ向かう。
どうやら東海自然歩道らしい。東海自然歩道の名称はそこらじゅうで見かけるが一体どこまで続いているんだ。昔の人はこの長さを歩いたんだろう。そりゃ足腰丈夫になるよね。

ここから入っていく



今回新しく購入したレンズ、Nikon AF 28-200mm 3.5-5.6Gを持ってきてみた。
Nikonの少し古いレンズにちょっとハマっている。
レンズの紹介はまたどこかで。

かわいらしい

散歩道だ

休憩所。分岐点が多い
最初休憩所に車を停めるのもありか?と思ったが航空写真で見たところとても停められそうにない。実際来てみるとその通り。便利な世の中になった。


高原の隣を歩く

根こそぎなぎ倒されている

ななななんだこれはー!鹿?にしては角が。。。


少し下る

トレラン、多いなぁ
牧場になっているのか、原の近くはしばらくかぐわしい香りがした。
馬だろうか。
しばし下って進んでいくとオートキャンプ場が見える。
バイクのソロキャンの人がチラホラ。大型でもないのにテント詰めるんだなぁ。

このあたり、麓、という地名らしい。そのまんまやがな。

オートキャンプ場


見事なツツジ


カマーコーン

公衆トイレがあった

やっと登山口
登山口標識から少し歩くと駐車場(そんなに広くはない。有料らしい)があり、登り始める。そういえばこの間買ったマウンテンハードウェアのキャップ、よく雨をはじいている。全然浸水してこない。雨足は弱いが小雨程度ならこれだけで問題ないだろう。

よくはじいてる

立派な門構え

これはいったい?

登山口の駐車場だ


お宮があった
金山沢を経由して地蔵峠に至る道は通行止めらしい。
沢沿いで崩れているのだろうか。
元々通る予定はないのでそのまま進む。



少し進むとなんと金の破砕機が。どうやら麓金山という金鉱山があったらしい。
戦国時代から江戸時代まで使用されたが崩落によって埋まってしまい閉山となったとか。
構造から動力でシャフトを回してクランクでピストンをついて破砕するのだろう。
金が混じった岩を破砕するのに使ったのだろうか。
近くに4気筒エンジンの残骸も残っていてこれを使ったのかと思ったが、冷静に考えると江戸時代に日本にエンジンがあったのだろうか?自動車も発明されていない時代に?
それともこれは後に使われたものが同じ場所に放棄されただけなのだろうか。

ちょっと脱線してしまった。

毛無山の標識が出てくる

これはちょくちょく建てられている

渡渉

岩が丸い。水流で削られているのか、人の手により敷き詰められたのか


地蔵峠との分岐。通行止めになっている

こちらから登る


毛無山登山口~地蔵峠

地図からも分かる通りとにかく登り一辺倒。
ひたすら同じ斜度で登る感じだ。

思ったより岩場が多いことに驚いた。
登りごたえがあって楽しい。




予想以上に岩場だ

はさまれる


ひたすら登っていると滝の展望台に出る。
細めではあるがかなり落差のある滝だ。標識の近くからよく眺められる。


しばし休憩の後にまた登り始める。

空気は天気予報通りずっとガスに包まれている。
まだ木の葉も少ない時期なので晴れていれば見通しが良いだろうが今回は我慢かな。




10-20は現代的な高コントラスト、濃い色の写りをする

新発売の天然水緑茶。すっきりしていて飲みやすい
しばらく進むと開けた場所に出る。
どうやら救難用のピックアップポイントらしい。
そうは言ってもヘリが降りるほどの広さはなさそうだから、ロープで救出するポイントなんだろうか。



開けている

レスキューポイントのようだ。docomo4Gがつながった

途中で雨がそこそこ降り始めたのでレインウェアをつけてカメラをしまう。
D500のサイズではザックに余裕がない時は仕舞うのに難儀する。
また一番上にとりあえず突っ込んだが最上部に1kg近くの重量物が来るためバランスが悪い。雨の時のやり方を何か考えないといけない。

しばらくiPhone6Sで撮影する。


近接すればスマホでも悪くない







富士展望台があるが全く展望が効かない。晴れた日にも来てみたい。
気温は高めに表示されているが、風と霧雨で肌寒い


地蔵峠ルート合流地点~毛無山

合流地点。地蔵峠との標識があるから昔はここが地蔵峠だった?

雨が止んできたのでカメラを取り出す

一気になだらかになる

やはりカメラで撮る方が楽しい


落雷だろう。割けている

ここまで来たらほぼ登り終わったようなもの。一気になだらかな道になる。
少し歩くとすぐに毛無山になる。
YAMAPの地図では毛無山山頂が二つあるが、地蔵峠側が本来の山頂のようだ。

山頂は開かれていて展望がありそうだが、残念ながらガスガス。
ここまで登ってきたが案外大丈夫だった。もっと足にくるかと思ったけれど。
晴れていれば。。。

クマザサが深いようだ。今の時期は大丈夫だろう

山頂


毛無山~タカデッキ

最初はしばらく東側の展望が開けている区間がある。が、本日はガス。
晴れていれば気持ちよさそうだ。

緩やかな縦走路を歩いていくが、一部分かりにくいところがあったためGPSなど確認しながら進む。残雪が見られる部分もあり、避けながら進んでいく。





残雪が見られる。よけて進む

レインウェアが染みてきている。染みると透湿しなくなるからそろそろアイロンがけかな


笹が多くなってきたが刈りはらわれているようで、現時点では困るようなところがなかった。
夏になれば道がより分かりにくくなるだろう。
タカデッキに着く手前で徐々に日が差してきてガスに切れ間が!

青空が!

笹は増えてきているが刈りはらわれているので歩きやすい




ガスの日に青空が見えるといつもより数倍嬉しい。写真を撮るのも楽しくなる。
SCWの予報通り西側が晴れてきて、東側はガスに包まれたまま。相変わらず正確だなと思う。

ガスの湿気もほぼなくなってきたのでタカデッキで昼飯と同時にレインウェア、カバーを外す。
タカデッキは開けていて休憩には最適。
昼飯はアルファ米と無印のバターチキンカレー。無印のカレーはレトルトだが旨いし、コンパクトなので1人用クッカーにも入れやすくて良い。

タカデッキは広く刈りはらわれている
無印のバターチキン。具もゴロっと入ってるし旨い




案外担いでこれた。テントも軽量なものにしたおかげだろうか

タカデッキ~雨ヶ岳




なんじゃこりゃ

樹皮が青空に映える



こちらもタカデッキまでとさほど変わらない道が続く。
ほぼ下りと思っていたが多少登りもある。

しかしあまり急なところがないので、毛無山の登りに比べればずいぶん穏やかだ。
雨ヶ岳山頂も東側は展望がありそうだがガス。晴れかかっている西側は展望がない。
基本東側のみ展望がある縦走路だ。まぁ富士が見えるのだろう。


雨ヶ岳山頂の展望所であろうところ。

久しぶりの太陽


雨ヶ岳~端足峠

ここが今日最もきつかった。
最初は良かったがすぐガスの中に入ってしまい、またしても霧雨のような中を歩くことに。
多少開けているから風もびゅうびゅう吹くし、風で木にたまった水滴がだらだらと落ちてくる。
一度仕舞ったレインウェア、カバーを再度出す気にならずそのまま歩くがどんどん濡れてしまう。濡れるだけならまだいいが道がとにかく滑る。




毛無山まで同様しばらくは急な下りが続くが、毛無山までがほぼ岩だったのに対し、こちらはほぼ土と木の根なのでどこに足を置いても滑る状況が続く。何度も転んでしまい嫌になってくる。
こういうずるずるな道をうまく歩く術はあるのだろうか。

こういう時にすぐレインウェアを着込まないから低体温症で動けなくなるんだろうなと思う。
今回は食事をしっかり取った後であること、道迷いもしておらず残りのコースタイムもさしてないこと、手足の先も問題なく動くことなど確認しながらそのまま歩いた。

因みにLOWAの登山靴でソールはVibram Tsavoに張り替えたが、これが濡れた岩などでも滑りにくいことに気づいた。SalewaのVibramソール(Mulaz)は乾いた場所では抜群のグリップだが濡れると滑る印象があったが、Tsavoは濡れても滑りにくい印象だ。もちろんグリップが関係しない土が崩れる滑りや木の根はさすがに滑る。


端足峠~朝霧高原道の駅

端足峠から山肌を下る部分に入ると急に穏やかになる。
スミレも所々に群生しており気持ちが軽くなる。




下りきって登山口に出ると後は道の駅まであるくだけだが、ここがまた長い。
しばらく森の中を進み、開けた場所に出て進む。

登山口に到着


トイレがあった

こちらに入っていく。もう一方の道は国道に通じる。

通行止めではない方に行く



森の中は分岐があるので道を確認する必要があるし、ガスっているので開けていてもどこにいるのかよく分からなくなる。下った後の方がよほど道迷いしやすそうだ。



小1時間ほど歩いてようやく道の駅に到着。

山の天気のアプリも確認しており、そちらは午後晴れ予報だったが見事に外れている。
やはり低気圧の動きは予測しにくいのだろうか。

その他

カメラ・レンズの防塵防滴性

今回は下記を持参した。
  • Nikon D500(シーリング有)
  • Nikon AF 28-200 3.5-5.6G(シーリング無)
  • Nikon AF-S 24mm F1.8G(シーリング有)
  • Nikon AF-P 10-20mm(シーリング無)
土砂降りではなかったが、長い時間雨にさらされたのは間違いない。


濡れはしたがシャッターは問題なく切れる。
ファインダーのみ少し結露で曇ってしまったが後ほど拭いた後は問題ない。
後ほど確認したがシーリング無しレンズを使用して濡れてもセンサー部に水気はなかった。しかしこれ以上激しい雨だと心配になる。

この日は強い時間帯で1mm/H程度だった。
本格的な雨の場合はやめた方がいいだろう。

ただ霧雨で濡れる程度なら問題なく使用出来るのは信頼出来て良い。

しかし雨もずっと同じように降っているわけではないので、(そんな日は山に行かない)ザックに放り込んだり取り出したりが大変だ。
小雨に対する一時しのぎのカメラカバーは何か必要だな。

バッグの防水


ミステリーランチのA5。
表面の生地は他のモデルと違い防水生地ではない。
店員に確認したところ表面は違うが内部が防水生地なので一定の防水性能はあるとのこと。

今日初めて濡れる状況に遭遇した。
この中には交換レンズやスマホ、モバイルバッテリーを入れている。

確かに表面は染みているが内部はまったく浸水していなかった。
ジッパーも止水ジッパーなので安心だ。

大丈夫と言われても実際に使ってみないことには本当に大丈夫か?
どの程度なら大丈夫なのか?は分からない。

もちろん防水や防塵防滴を謳う以上はメーカーで試験はしているはずだが、
試験と言っても一定条件下での試験だ。

実際にユーザーが利用するパターン、状況はより複雑な要因が絡み合っているので網羅出来ているわけではないと思う。(網羅しようと思ったらとんでもない開発期間とコストがかかり現実的な価格設定ではなくなる)

だから実際に自分が使用する状況で使用してみて初めて物の性能は理解出来ると思う。
スペックや機能表だけで分かるのは一部のことでしかない。(不要という意味ではない)

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