赤岳周回 〜真教寺尾根と県界尾根に挑戦〜
梅雨の晴れ間を狙って赤岳にアタック。
・・・のつもりがなんやかんや有休取るのが火曜になってしまいました。
土曜に雨が降って日月が快晴だったから、火曜は既に怪しいんじゃないかと踏んでいました。SCWや登山天気は前日の予報では一応晴れそう。
午前中は持ちそうだったので行くことにします。
前日夜、当日出発前にSCWを再度確認すると雲がどんどん増えている。こんなに変わっちゃたら困るわー。と思いつつ有休取っちゃってるし予定通りに出発します。中部横断道あたりから見ると金峰山方面は全然雲がなくいい天気ですが、八ヶ岳はすっぽり雲に覆われていました。最近このパターン多いような・・・。
ルートは前から挑戦したかった真教寺尾根と県界尾根の周回ルート。
登山口~牛首山
県界尾根登山口付近に駐車して出発。
すぐ近くに建屋と広い駐車場がありましたがこれはなんでしょうか。
建屋を過ぎてスキー場に入ります。
真教寺尾根から登るため、ゲレンデを横断します。県界尾根コースの途中にも真教寺尾根への分岐があるようですが、ゲレンデを通った方が早そうだと判断してこちらに。
今までスキースノーボードはやっていましたから、雪のないゲレンデを夏に登るなんて非常に新鮮でした。意外と凸凹してる。
ゲレンデの斜度は初心者コースであろうものでしたが、登るとなると話は別。案外疲れます。
ゲレンデは見晴らしが良い |
ヘビイチゴかな |
この時点でガスがかかり始めていますが、まだ見晴らしが良い(ゲレンデだから)
しばらく登ると清里テラスなるオシャレスポットにたどり着きます。もちろんまだ営業前なので人気はありません。いかにも映えそうな所ですね。
山梨に住んでいた頃はなかった気がしますが、わりと最近出来たんでしょうか。
テラスのすぐ隣に真教寺尾根の登山道がありますが、一般客が立ち入らないように一通りバリケードが設置されています。仕方ないので潜り抜けることにします。
登山道に入るとさっそく登りが続きます。
この時点でどんどんガスってきており萎えてきました。晴れていれば木漏れ日が指す時間帯で朝の柔らかい光が気持ちいいんですが、残念。
賽の河原、というにはいささか小さいし低いところにあるが |
県界尾根との分岐点 |
笹が多いがかき分ける必要はなかった |
しばらく悶々としますが仕方ないと諦めてとにかく登ります。
花は道中ところどころに咲いているので写真で楽しむことにします。
花は道中ところどころに咲いているので写真で楽しむことにします。
キバナノコマノツメ |
牛首山〜核心部
牛首山に着くと山頂は樹林の中で特に展望はありません。休憩出来る程度のスペースはあります。
その先はとてもなだらかな道になります。このあたりから青空が垣間見えたり、太陽がたまに光をくれたりして元気が出てきます。
光合成は出来ないですが、人間も太陽の光を定期的に浴びないと良くないらしいですね。
ほんまかいな。でも分からんでもない。
天気の良くない時に毛無山に登った時もそうでしたが、尾根上は這い上がってきた雲が風で流れていくためかガスが切れる瞬間がそこそこあります。
なだらかな道は長く続き、途中から登りに変わった少し後から核心部です。
牛首山山頂。特に何もない |
一瞬青空が見えた! |
光を浴びると急に生き生きする |
なだらかで広い尾根を歩く |
真教寺尾根核心部〜赤岳
登りをしばらく登っていくと展望が開ける。。。と言っても今日はガス。
元々展望が良いとの情報があったので、まだ晴れそうな午前中に真教寺尾根を選んだんですが雲量が多くて展望はほぼ得られません。
この辺りで一瞬だけ赤岳が顔を出しました。反対側から見るとまた違う印象ですね。
雲の動きが複雑で早い。
青空が綺麗に青い |
赤岳アップ |
あれは何のピークだろう |
権現岳も位置的に見えそうですが完全にガスの中です。権現岳がこちらから見えると楽しいだろうに、またの機会におあずけですね。
展望がないのは仕方ないので、登っていくと鎖場が出始めました。
いよいよかと気を引き締めます。
出来るだけ鎖に頼らないように岩を3点確保で登っていきます。ゴツゴツしていて登りやすいですが、浮石がちょこちょこあるので注意しながら進みます。
ある程度大きめの岩でも体重を預けられるものと、そうでない浮き気味のものがあるので体重をかける前にそこを判断しながら登っていきます。
垂直に近い岩場だ |
真鏡寺尾根の方が県界尾根より岩が大きくゴツゴツしています。途中1枚岩のようなところもありますが、概ね登りは鎖に頼らずとも登ることが出来ました。
時折ガスが切れる |
岩ひげかな |
権現岳への縦走路。権現岳は雲の中だ |
イワウメ |
いつとんでもない壁が来るかと待ち構えていましたが、思いの外あっさりと権現岳からの縦走路との分岐点まで来てしまいました。
下りで使うとまた印象は違うんでしょうか。
西側も展望がゼロではないかと懸念していましたが、思いのほか雲の流れが速く、時折視界が開けます。何と言っても阿弥陀岳が顔を見せてくれたのは嬉しかった。
やはり非常に良い形の山ですね。八ヶ岳で阿弥陀岳と権現岳は独立峰のように聳えています。
西側も展望がゼロではないかと懸念していましたが、思いのほか雲の流れが速く、時折視界が開けます。何と言っても阿弥陀岳が顔を見せてくれたのは嬉しかった。
やはり非常に良い形の山ですね。八ヶ岳で阿弥陀岳と権現岳は独立峰のように聳えています。
スケールは大きくはないですが、形の良い山容で見ていて飽きません。
少し進めば分岐点の竜頭峰に着き、ここからは通った事がある道なのでサクサク進んで赤岳山頂に到着。山頂はガスってはいるものの、風があるためガスの移動は早いです。
セブンで買ったベーコン切り落としをつまみながら湯を沸かします。
なんだか湯が沸くのが遅いなと思ったら、間違えて低所用のガスを持ってきてしまっていました。
火はついているからいいものの、えらい失態です。
下手をすると火がつかないことだってありますね。
使い分けると間違えるし、コストがそんなに違うわけでもないから全て高所用にしてしまおう。
初の山パスタですが、待ち時間短いし汁飲みほさなくていいし案外良いかもしんない。
うまし。
初めて下る県界尾根だ。
残雪期は危険、の立て札もあります。
横岳もこちらから見るとずいぶん印象が違う。
急傾斜の一枚岩 |
ここは一枚岩で、鎖を使わないと厳しかったです。
下りだから、というのもありますが、真教寺尾根より県界尾根の方が難易度が高い印象です。
県界尾根の核心部上部はザレた急斜面で落石に注意したい。核心部下部は鎖場、ハシゴが連続します。
下り始めで中年の夫婦に出会いました。
向こうは登ってきたんですが、奥さんの方は初心者なんですと言っていました。
嬉しそうでしたが初心者がこのコースにくるのはどうなんでしょうとも思いましたが、まぁ口を出すことではないですね。
下り始めで中年の夫婦に出会いました。
向こうは登ってきたんですが、奥さんの方は初心者なんですと言っていました。
嬉しそうでしたが初心者がこのコースにくるのはどうなんでしょうとも思いましたが、まぁ口を出すことではないですね。
ただこういう所を登ってこれて誇らしい気持ちは大いに分かりますから、気を抜かずに行ってほしいものです。
旦那さんに真教寺は難しいですか?と聞かれたんですが正直相手の力量もよく分からないのに適当なことは答えられないので、わかりませんねぇとしか言えませんでした。
ここは普通に下れる |
ここも鎖を使わざるを得なかった |
これより下は鎖場などはありません。
核心部〜大天狗〜小天狗
核心部を過ぎると真教寺尾根と似通ったなだらかな道が続きます。平和な気持ちで歩いていきます。
大天狗は特に特徴はありませんが、多少のスペースはありました。
ここからは赤岳、権現岳、横岳が見えそうです。
というものの、今日は赤岳と権現岳はガスっています。
真教寺尾根にはありませんでしたが、中々良い展望ポイントなのでコーヒーで休憩することにしましたり
晴れてればかなり満足出来る景観が得られるんじゃないでしょうか。
小天狗手前でトラバースする道がありましたが、こちらに繋がるのでしょうか。
小天狗〜県界尾根登山口
ここまできたら後はサクサク下るのみです。
多少段差は大きめですが通常の樹林帯なので黙々と下っていきます。
沢に水はありませんでした。
沢沿いの林道は花が多く咲いており、踏まないように気をつけて歩きます。
沢から先はなだらかな林道を歩くだけですね。
笹が多いとのことです。
無事登山口まで到着。
単調な登り下りがあまりなかったためか、時間が過ぎるのが早く感じました。登山口である清里の標高が高いから樹林帯が短いのもあるんでしょう。
下山後は清里の清泉寮でソフトクリームをいただきます。久しぶりに来ましたがリニューアルされてずいぶん綺麗になっていました。
足湯まであるなんて。
何気に甲斐駒ケ岳、北岳、鳳凰三山、金峰山が見えるなど抜群のロケーション。(この日は見えなかった)
観光客に紛れて浮いているので早々に退散しました。
振り返り
足の運び方
抜き足差し足忍び足という言葉があります。
下る時はこの歩き方が最も良いのではないかと最近思っています。
抜き足で後ろ足を上げれば木の根などにひっかかりにくい。
差し足で足を前に置けば重心は後ろ足に乗っているので滑りにくい。
忍び足は関係ないですね。
段差が大きい時も差し足で前足を置くとドスンとならずに歩けるので膝に負担がかからない。というか重心を後ろに残すと必然的に歩幅が小さくなりますね。
雲の動き
八ヶ岳だけ雲がかかっていることが結構あるような気がします。
やはりすそ野が雄大に広がっているのでそれだけ雲が這い上がってきやすいんでしょうか。
この日は上層が巻層雲で下層は厚い雲でした。上層が晴れている時は尾根や山頂などの風が強いところは雲が抜けていくので、時折晴れるようです。それでも午後は難しいですね。
前日の昼の予報では雲はそんなになかったんですが、どんどん予報が変わっていってやはりガスに包まれました。
雲と晴れの境目がハッキリしないような天気の時は変わりやすいと思った方が良いのでしょう。
sigma 18-125
以前Nikonの18-140を所持していましたが、性能に対しての重さ大きさから手放してしまいました。しかしDXで使う分にはやはりこの焦点域は使いやすく、今回このレンズをメインに据えました。
軽いため肩の負担にならず、暗いレンズですが開放からよく解像します。
寄れないので花撮りしにくいのが難点か。
持参した機材
・Nikon D500
・Sigma DC 18-125mm f/3.5-5.6D
・Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
・Sigma DC 18-125mm f/3.5-5.6D
・Nikon AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
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