現像作業用のPCにグラボは効果があるのか
グダクダと長い記事ですが結論は
グラボは現像作業に効果ある、でした。
一眼レフを買ってからしばらくして、現像に興味が湧き、PCも古かったのでついでだからPC更新しようと思い立ったのが数年前。
core i3でメモリ4GBだったので流石に限界を感じてたのもあります。オフィス、WEB用途にはなんら問題ないですが。
興味本位で自作PCに取り組みました。
今はBTOやDELL、LENOVOなんかがコスパも良いのでわざわざ自作する必要性は薄いですね。
ただ細部にこだわろうと思った場合は自作の方がコスパが良くなる場合もあります。
BTOなんかは目立つスペックじゃないところでコスト下げてますので上手いですね。
自分はせっかく組むならハイエンド、ただしゲームはやらないから現像が快適なスペックであればいいかなぁと思い下記の構成で組みました。
ケース | CoolerMaster CM690Ⅱ |
マザーボード | ASUS H270-PRO |
電源 | オウルテック 80PLUS 750W |
CPU | Intel Corei7-7700 |
メモリ | SanMax DDR4-2400 8GB×2 |
Disk1 | WD SSD PCIe WDS256G1X0C |
Disk2 | WD HDD WD30EZRZ |
グラボはゲームや3D用途には必要不可欠ですが、静止画用途なら大丈夫だろう、足りなければ追加で。という目論見。
でいざ組み上がって現像作業もしてみると、エンコードはかなり早くなったんだけど画像を拡大縮小した時の画素読み込みや、パラメータ変更に対する追従がわりと遅い。数秒待つ感じ。
画像をSSDに置いて作業しても変わらず。
NX-Dは元々遅いソフト、というネット上の書き込みが多かったためそんなもんかと思い今まで過ごして来ました。
しかし先日ふと思い立って、古いPCでファイルサーバーをLinuxで構築してみたら案外うまくいき、カスタム意欲がムクムクと。
んでホントにNX-Dの処理がボトルネックなのかなぁと再度調べ始めます。
相変わらずグラボ変えても現像用途には大して意味ないみたいな意見もわりとありましたが、グラボを変えたらレスポンス向上した、との記事も見つけました。
それならと思いグラボ導入を考えます。
とりあえずAmazonを彷徨ってみるといろいろ出てくる。
GPUの主要メーカーは二つ
NVIDIAとAMD。
ASUSやELSAはそれらの販売チャネルといったところ。
会社の端末ではハイエンドCAD用にNVIDIAが使われている。Quadroです。
民生用ではGeForceが有名ですが、CAD系ではQuadroが主流らしい。
どうも得意とするAPIが異なるようで、数値計算に特化しているのはQuadroの方らしい。
じゃあ写真現像に向くのはどちらか、となると途端に情報がない。Google先生もうんともすんとも言わない。
BTOメーカーのクリエイター向けにはGeForceが使われていますが、安定性に欠けるような口コミをちらほら見かけます。
対してQuadroは業務で使っているので安定性、静粛性は折り紙つき。
それで試すならQuadroの方がいいなぁと。
ゲームやるなら圧倒的にGeForceらしいけど。
ただこのQuadro、高い。
業務用なんでかなりいい値段がする。
しかし、です。
中古がわりと出回っておりそれらは現実的な値段です。
現に業務利用しているのは最新ではなく数世代前のQuadro。会社は基本的に世に出てしばらくしてこなれたものを使う。障害が出にくいものを使うのだ。
ということで
Quadroの
K2000
K2200
K620
P400
あたりに的を絞りました。
K2000
Quadro業務用のエントリーモデル。
K→M→P
と世代が上がっており2世代前だ。
中古相場はなんと驚きの3000円台。
しかし現役で普通に動いている。
ローエンドのCADやるならこれで十分だろう。しかしメモリが少ないことがちょっと気になるのと、メモリの規格がちょっと古い。
K2200
K2000の次のモデル。
2000と2200でえらい違うらしい。
2000はOpenGLに特化。
2200や620からはDirectXの要素も取り込んでいるらしい。
メモリも4GB積んでおり、DDR5だ。
インターフェースもDisplayPortとDVIを備えるのでバランスが良い。(古いモニタも使える)
価格は13000円程度。
K620/P400
3桁のモデルは民生用で、価格が普通だ。
4桁モデルの上位機種は趣味ではとてもじゃないけど買えない。
コンパクトで悪くはないが、価格はK620が6000円程度、P400は新品で15000円程度だ。
ケースがデカイので4桁モデルが普通に入る。
アーキテクチャは新しい方が良いだろうけど、総合的に見ると4桁モデルの方が上のように思う。ベンチマークなんかもK2000よりはK620やP400の方が上回る部分もあるが、K2200になると明らかにK2200の方が上だ。
ということでK2200を中古で購入しました。
収めてみるといい感じに入る。
音もほとんど感じないレベルで良い感じです。
早速NX-Dで現像作業をやってみると、トーンカーブをいじったりアンシャープマスクの適用量を変えたりした時の再描画がとんでもなく早くなったwww
ビックリです。
やはり効果あるんですね。
ただ拡大縮小時の画素読み込みはあまり早くなりませんでした。
SSDに画像置いてもあまり変わらず。
むーん。
NX-D内での処理がいろいろ違うのでしょうか。
因みにWindowsの設定で、特定のアプリの処理を GPUに任せる設定もやっときました。
まぁ少なくとも現像作業が楽になる事は間違いないので、とりあえずこれで暫くはいこうと思います。
またデータ保管用のHDDが3TB入れてましたが圧迫してきたため容量単価が下がってきた6TBを新たに購入。
メインPC⇄Linuxサーバー→Googleフォト、Amazonフォト
の構図を実現したい。
特にLinuxサーバーとの同期と、フォトサービスへのアップロードは自動化したいなぁ。
興味本位でスクリプト組むか、何かしら駆使してやるか。
仕事で組んでると家に帰ってまでコーティングしたくないんだけどね。やり始めたらやっちゃいそうだけど。
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