日帰り:荒島岳 勝原ピストン 〜美しいブナ原生林と好展望の稜線〜
安定の有休山行。
珍しく北陸が晴れそうだったため、行こう行こうと思いながら、良い天気に巡り合えず伸ばし伸ばしになっていた荒島岳へ。
深田氏が石川出身ということもあってなのか、百名山に選定されています。
天気的には微妙なところでしたが、あわよくば白山見えないかなーという気持ちで出発。
駐車場〜荒島岳登山口
トイレはわりと綺麗 |
写真じゃ分からないが結構な傾斜 |
登山口は4つありますが、今回はメジャーな勝原登山口から。
158号線沿いではなく、側道の坂を上がった所に駐車場があります。
トイレあり。
最初はスキー場跡地の舗装された坂を登ります。これが結構な傾斜で直登。
登り切ると石がゴロゴロした山道に入ります。
少しトラバースした後、登り上げていくと開けた地点に出て、荒島岳登山口となります。
日が昇ってきた |
あっちも素敵だなぁ |
登山口到着 |
登山口〜シャクナゲ平
土が滑りやすい |
ここからは里山的な登りをサクサク登ります。
赤土?が露出しており、滑りやすくなっています。
最初ガスっていて天気予報外れたかなーとちょっと暗い気持ちになってました。
しかし、ブナ林が始まるあたりから太陽降臨!
朝日がブナ林に差し込みます😊
嬉しいー😆
紅葉に差し込む朝日が美しすぎて涙が出ます😂
ホント癒される |
見事なブナ林 |
ここはブナの原生林だそうですが、本当に見事です。かなり大きな個体もあるし、そもそも数が多い。これだけのブナ林はもうあまり残っていないでしょう。
荒島岳愛山会の皆さんがブナの植樹も行っていたようです。
紅葉綺麗。
お見事 |
これ初めて見た! |
白山と別山が見えた! |
そんなに傾斜もキツくないので、ブナの紅葉を楽しみながら登って行くと中出との分岐点であるシャクナゲ平に出ます。
シャクナゲ平〜小荒島岳
ここで寄り道。
またしてもガスってきたので、時間稼ぎで小荒島岳に向かいます。
最初少し下りますが、後は小荒島岳直下まで平坦です。
またガスってきた |
この現象は雲の中で起きるのかな? |
なんも見えん・・・ |
散歩していくと15分ほどで小荒島岳へ。
しかしこちらも展望は良さそうなものの、ガスガスだったので諦めてシャクナゲ平に戻ります。
シャクナゲ平〜荒島岳
少し下りて佐原との分岐点を過ぎると、"もちがかべ"と名のつく急登が始まります。
佐開との分岐 |
小屋なんかあったっけ? |
中々に急登 |
滑落死亡事故の看板もありものものしいですね。
鎖、ロープもあるので特に難しくはないですが、岩が朝露で濡れており滑りやすく、この状態はちょっと危険でした。
もちがかべを過ぎる頃にまたガスが取れ始めます!
ちょうど稜線に出た時に青空とこんにちは。
期待! |
青空来た! |
草も喜んでおります |
素晴らしいね |
ふあー |
最高です。
ありがとうございます。
熊笹の気持ちの良い稜線で、白山、別山も見えます。やっぱり白山は美しい。
青空と景色を楽しみながらもうしばらく登ると祠が見えてきて山頂です。
もう少し! |
ついた! |
山頂は平らな部分が多く、一部切り開かれていて広いです。
北には白山、別山に経ヶ岳に赤兎山。
南には能郷白山に部子山が見えます。
部子山が意識してなかったけど中々に立派な山容。
東は御嶽なども見えたかもですが、そちらはあいにくのガス。
部子山かっこええやん |
能郷白山は雲でよく分からん |
看板には冬の景色が載っていましたが、明らかに素晴らしい。
コースタイムも短いので、冬でも来れそうだからまた来よう。
さて、昼飯タイム。
余裕のある山行なので今回は焼きそばマン。
切ったウインナーとカット野菜を炒め、そばを投入して味付け。
焼きそばは安定のマルちゃん。
フライパンは調理しやすいけど深さが足りない。嵩張るけど鍋の方がいいかなぁ。
投入! |
間違いなくうまい! |
焼きそばは安定の旨さ。
汁を飲み干す必要もなく、調理も簡単で野菜も取れるし中々良い。
今度テン泊の晩飯にするかな。
量的には炭水化物不足するんでおにぎりとかとセットに出来るといいかな。
下山
休憩後は下山開始。
ほんと気持ちいいい稜線 |
手前がシャクナゲ平、奥が小荒島岳 |
この頃には白山はガス。
やっぱり高山の山頂が晴れてるのは11時頃までやね。その分低山はそれくらいから晴れる。
雲が上がってくんですね。
稜線を気持ちよく下り、シャクナゲ平まで。
せっかく晴れたので荒島岳を見るために小荒島岳までもう一度行く事に。
今度は日が差し込む中気持ちよく散歩して小荒島岳へ。
小荒島岳は思った通り360℃展望。
経ヶ岳もすっかり晴れて山容を全て見せてくれました。案外山頂が岩岩しく見える。。。
白山には経ヶ岳の方が近いから、あそこから白山を愛でるのもアリかな。
経ヶ岳 |
荒島岳も山容を見れて大満足。
木に覆われてはいますが、中々急峻な山容です。
そう、北陸の山は標高は低いが雪が降るためか尾根と谷がハッキリした山が多く、どれも中々良い山容をしているなぁと思いました。
荒島岳はその中でも特徴的にトンガってます。
冬に大野市から見る荒島岳はさぞかし美しいんじゃないでしょうか。
さて満足したので下ります。
ブナ林の中を勝原まで。
そんなに急でなく、かつ土の登山道なのでサクサク下れます。
荒島愛山会なるものがあるらしい |
ゆるやかで助かる |
巨大なブナに巨大なキノコが・・・ |
勝原コースは積雪期でもトレースがあれば問題なく登れそうです。
シャクナゲ平から先がなんとも言えないですが。ピッケルいるかな。
登山口を過ぎた後のガレ石地帯がちょっと下りにくいです。
何気に最後の舗装されたスキー場跡地が1番膝に来た。
登山口まで戻ってきた |
あれは・・・? |
何気にここが一番きつい |
秋やなぁ |
工事中。早く道路出来ると楽なんですが。 |
おしまい |
所感
地域の人柄
北アルプスの名所じゃなけりゃやはり地元の人の割合が一定数いると思います。
そんな中で今回は人懐っこさを感じました。
挨拶すればちゃんと返ってくるし、向こうからもしてくれるし。
当たり前のようで、他の山域では結構無視する人やぶっきらぼうな人も多いです。疲れてるのもあるでしょうが。
ちょっとした雑談もニコニコしながら話したりして楽しかったです。
私は地元が石川県なので、近いものを感じるんですが北陸は基本田舎です。
なので情が深く愛想が良いところはあるかなと思います。それが登山者にも現れてるのかなと。
その代わり理詰めは苦手(苦手というか、理屈はそうだけど、そうじゃないでしょ、みたいな)、感情的、対外的な体裁を気にするなどの特徴もあるかなと思います。
良い悪いではなく、そういう地域の個性かなと。もちろん当てはまらない人もいますよ。
一時期滞在してた山梨なんかはよそ者には冷たいが、一旦内輪に入ってしまえば情に溢れて楽しいイメージ。後理性的かなと。
八ヶ岳に登ってると所々そういう特徴を感じます。すれ違い様に冷たい感じするんですよね笑
もちろん他地域から来てる人も大勢いるのでその限りじゃないです。
また北アルプスは安曇野がのほほんと大らかな感じだからか、小屋の人にそんな印象を受けました。基本優しい。
後は東京からも多く来てるでしょうからフラットな印象も受けます。
あくまで個人的な印象に過ぎないですし、そうでない人がたくさんいる事も承知してます。
ただやっぱり山で会ったなら挨拶や雑談は気持ちよく出来るといいなぁと思います。
まぁ、人の反応は自分の鏡ともいいますから分からんものですけどね。
北陸の山
今回荒島岳に来て思ったのが、思ってたより早く来れるという事。
白山も岐阜側からのアクセスなら日帰り出来そうな事が判明。(ただし今は大白川温泉までの道が通行止めでアクセス出来ない。)
コースタイムは短いですが良い山容の山がちょこちょこあるし、白山以外に高山がないため、(2000m以下がほとんど)どこから見ても白山が拝めるというのも良い。
富山は別ですけどね。あそこまでは流石に遠いし。でも立山を間近で見れるから何かのタイミングで行きたい。
問題は天気が安定せず、特に夏は曇りや雨が多い事ですかね。
冬に行くのがいいかなぁ。
レンズワーク
今回はトキナーの高倍率とシグマの広角を持参。
どちらもそこそこに使えるんだけど、逆光でフレアが強く出やすいのがちと使いにくい。
そして寄れないのはやっぱり辛い。
軽いし、解像度と出てくる絵は結構いいんだけどなぁ。
後シグマは昼間順光の時は気にならないんだけど、朝日みたいな柔らかな光が差し込んでる時の樹林帯の温かい雰囲気を出すのが難しい。
WBやピクコン調整してもうまくいかない。トキナーだと出るからレンズの特徴かね。
ニッチなシチュエーションだけど、山行ではよく遭遇するし、何よりこの状況がとても好きなので。
まぁ広角レンズだから樹林帯で使わなきゃいいだけですけどね。
トキナーにも17始まりでフィルター使える広角レンズあるけど、重いんだよなぁ。
撮影機材
Nikon D750
Tokina 28-210mm f4.5-6.7
SIGMA 17-35mm f2.8-4
tamron 28mm f2.8
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