小気味よいコンデジ、Nikon P330で遊ぶ
Nikon P330を買いました。
えぇ。今さらです。
いろいろ紆余曲折あったのでそれもまとめておきます。
なんとなーくコンデジ欲しいなー。でも価格と求めるもののバランス取れてるやつがないなー。と思ってたら1万円で出ていたのでラッキーと思い中古購入。
出品されていた方があまりカメラに詳しくはなさそうで、それ故の安さもありましたが到着したものを見てみるとなんと完全放電済み。
PC充電しようとしてもシャッター横のランプが一瞬付くだけで、充電中を示す背面にあるランプが点滅しません。(正常に充電していると、背面ランプが点滅する)
そしてやっかいな事に調べてみると、この機種は完全放電しているとPCからの充電は出来ず、コンセントからの充電は専用ACアダプター&専用ケーブルでないとダメという鬼畜っぷり。
専用ケーブルが必要な事は事前に知っていて、ラッキーな事に別のなにかに付属してたケーブルが同じものがあったので油断してました。
本体とバッテリーのみの出品だったので、適当なACアダプターやPC充電すればいいやと思ってたので。
仕方がないので今後も必要になるし、Amazonで充電器と互換バッテリー発注。ロワで。
しかしすぐ使ってみたいのが大人の性。
以下のブログで見つけた方法でバッテリー直接充電を試みます。
乾電池ケースなんぞ無かったので、乾電池直列に繋いでマスキングテープで接続、そのままでは緩いので両側から押し付けながらバッテリーに剥き出しコードを数秒間ずつ当てて、電圧測定を繰り返します。
※危険を伴うのでリスクを理解せずに真似することは絶対にやらないでください
どうやらP330は完全放電されて日時設定が無くなるとPC充電出来なくなる仕様のようで。
少しでも充電されて初期設定の日時設定さえできれば充電出来るみたいです。
何度か繰り返したところ、起動した!初期設定画面が出たので急いで日時設定して電源を落とし、PCに繋ぐと無事に充電出来ました。。。
充電後は問題なく動いているので一安心。
という一騒動あってやっとレビューです(笑)
見た目
コンデジです。右から見ても左から見てもコンデジ然としています。
強いて言えば新品時に実売2万円強だったことを考えると、中々の質感です。物価が違いますが、今は2万円程度で買えるのはオモチャです。いや、これもある意味オモチャですけど。
手のひらやポケットに収まる小ささ。ホールド感なんぞクソ喰らえな真四角っぷりですが前面のひっかかりで持てるは持てます。ちっちゃくて軽いんで。そう、軽い。
そしてちっちゃい。可愛い。
操作性
ここが一番驚いたところですが、コンデジなんだから大した設定も出来なくて割り切って使うもんだろうと思っていたら、なんと一通りの必要な操作はボタンで出来ます。凄い。
いちいちメニューに入って操作だよなと思ってたら、ズームレバーやFnボタンへのAF切り替えの割り当てなどで大分便利でした。
ロータリーコマンダーの質感がとても貧弱で反応も悪いのでめちゃめちゃ気を使いながら押すとかいう部分はコストなりではあります。
しかしそれもご愛嬌。サブカメラとしてコンパクト、軽量でありながらそこそこの操作性を持つので一応やりたいことは出来て、かつ出てくる絵はNikonの良い絵が出てくる。
そんなだしもう最新機種でもないから、オールドレンズに接するみたいな気持ちで使うとイイ感じです。
描写
センサーはコンデジとしては多少大きめ(と言っても今となっては小さい。当時)ですが、実は今メインスマホにしているzenfone8のセンサーサイズとほぼ同じです。
まさになんのためにカメラ使うの?です。
チッチッチ。
違うんですよ。
おそらくですがレンズとNikonの画像処理のおかげかと思いますが、色味がいいのと条件が良い時はとても解像感のある写真が取れます。
zenfone8で記録以上の写真を撮れたと感じたことはないですが、これは時と場合によってはイイ!と思えるものが出てきます。
広角側が解像感が高め、望遠側はかなりゆるくなります。
フレアも出やすくなる。
でもコンデジの望遠なんてオマケだしいいっしょ?
自動ポートレートモードってやつですよ。
でも望遠欲張ってないので、一応使えるかなと。
基本は広角側で撮りますけど。
マクロモードもあり、AFは遅くなりますがかなり寄れます。
このへんはセンサーサイズなりですが、食事なんかのテーブルフォトはもう全部コイツでいいかなって。
ぶっちゃけスマホサイズで見る分には拡大しなけりゃAPS-Cとは遜色ないです。PCモニターだとさすがに違いは分かります。階調の狭さとか。
でもコンデジにしちゃ全然いいんですよ。
あ、室内とかはかなりキツいですね。ISO800でも無理な絵が出る時あるんで、なるたけシャッタースピード落としますが限界はあるんで。
AF
AF-Cはなく、AF-Fがありますが動体とかなにそれ美味しいの?状態です。
基本的にAF-S運用しましょう。
置きピンが捗りますね。
実写
晴天時は抜群の解像度 |
光の捉え方も良い感じです。 |
ひと手間ありますが、近づくのも得意 |
逆光も意外といける |
色も自然です |
望遠はゆるめ |
電源が入らない
半年ほど使っていたところ、突如電源が入らなくなりました。orz
最初の完全放電という感じでもなく、ケーブルつないでもランプすら点灯しない。
バッテリーをとっかえひっかえしているとたまに一瞬起動するものの、その後すぐに入らなくなる。
悲しいですが、多分分解して治るかどうか分からないというレベルなのであきらめるかな。。。
と思って代替機を探そうといろいろ調べていたところ、どうもGPSをONの状態で電源を切ると電源が入らなくなるような不具合があることが判明。なんやて。
ファームウェア1.1にすると治るという情報を見かけて、ダメ元で一瞬の起動を狙ってファームウェアアップデートをやってみるとなんとかファームウェアアップデートに成功。
その後何事もなかったかのように起動するように。なんやねん。
今後、中古購入した本体は即座にアップデートをかける事を心がけようと思いましたとさ。
慌ててジャンクで売らなくてよかった。
総評
無理なくポケットに入るのに、明るく解像感のあるレンズと必要な操作が出来る点が素晴らしいなと思います。
ちょっとこの頃のNikonはCanonに張り合ってコスト重視しすぎたんじゃないですかね。
まぁそのおかげで今安価に遊べるんですけど。
スマホ全盛ですが、このタイプのコンデジってカメラとしてやっぱり使いやすい部分あります。
でも今は各メーカー安価コンデジは撤退しちゃって、3万以下とかおもちゃしか買えません。
10万出すなら一眼買うし使いますよ。
スマホでいいじゃん?楽しくないんですよ。楽しくなけりゃそもそも撮る気がおきない。
写真は撮ってナンボ。なんて言えるほど撮ってないけど、撮る時の楽しさとか出てくる絵の好みとかって趣味ならやっぱり大事やねと。
仕事でこのクラス使ってる人がスマホに移行するのは当然です。好みを排して便利を突き詰めるならこのクラスはスマホに敵うはずがないからです。
因みに余談ですがストラップはCobbyのリストストラップを使ってます。
PeakDesignはめっきり高くなってしまったのと、コンデジならパチモンでも負荷が少ないから大丈夫だろうと。一応ワイヤーも入ってますし。
ストラップそのものは結構しっかりしており、後ほど本家のアンカーだけ買い増しましたが互換性は完璧。ちゃんと入ります。
本家の方がワイヤーが太いんですが、それが災いしてP330のストラップホールに入りません。Cobbyのは細いので入る。
その代わり数か月使うとワイヤーが出てきてしまったので、消耗品かなと。
でもすぐに千切れずにワイヤーが出てきたら交換、って出来るので悪くはないかな。安いし。
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