コンデジって? ZV-1、XZ-2、P330、LX-3
コンデジです。
そう、コンデジ。
絶滅危惧種とされてレッドリストに登録されて久しいコンデジ。
一時期はこの世の春を謳歌したであろうコンデジですが、今はスマホに押されて見る影もなく、各社撤退して既に風前の灯。
結局最も需要があって数が出るのがパパママ世代で、そこのライト層がスマホに移り、コンデジは姿を消した。
しかし昔からそもそもカメラが好きな層は一定程度いて、その需要が置き去りに。
そして一昔前のワゴンセールになっていたようなコンデジ達が、今はぐんぐん値上がりしてまるで投機商品のようになってるわけです。米かよ。
さて、例に漏れず自分もカメラが好きな層なので波に乗ってコンデジを買いあさります。
・Nikon P330
・Panasonic Lumix LX-2
・Panasonic Lumix LX-3
・Casio EX-G1
・RICHO GX200
・OLYMPUS XZ-2
・SONY ZV-1
です。
この内LX-2、EX-G1、GX200は既に手放してます。
おかわりいただけたでしょうか?
そう、ZV-1とEX-G1を除いて全て1/1.7型センサーのコンデジです。
1インチが台頭する前の高級コンデジ枠ですね。
今じゃ1インチコンデジなんて中古界隈でも高級品。高嶺の花。
そこで1/1.7インチはまだ手頃。(と言ってもずいぶん高くなってますけど)
1/2.3型ほどコンデジ感はなく、そことなくカメラ感を醸し出しているわけです。
あーあ。なんでこうなっちゃうかねぇ。でもメルカリで買ってメルカリで処分するとあら不思議、マップカメラに奉納するのと同じ感覚で使えちゃいます。
一応それぞれ見てく?
Nikon P330
優等生枠。1/1.7型CMOSセンサーで広角端f1.8を醸し出す。
それでいて現在持っている中では最もコンパクト。
ポッケに収めることを正義としたコンデジ。
電源周りでちょいちょい使えなくなるのがたまに瑕。アップデートしないと文鎮と化す。
描写はいいよ。いい。ちょっとエンジンの味付けが古臭いけど、解像度重視。
この大きさで、この解像度と使える解放絞り値を搭載してきたのは流石Nikon。文鎮になるけど。
こういうのでいいんだよこういうので、と一瞬思いそうになる。
あ、レスポンスはのんびり屋さん。と言っても他の古いコンデジ触ってるとこれでもレスポンスいいじゃんとか思えたりするから不思議。
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Panasonic Lumix LX-2
最初期の1/1.7型CCD。謎のアスペクト比。
写る画像は悪くない。f2.8だから無理してないし、Panasonicは色が派手目。
操作系も独特ながら考えられてて、悪くない。
でも液晶とかがちょっと古すぎて。斜めから見たら見えんし。TFT液晶かよ。
Panasonic Lumix LX-3
これはかろうじてまだ所持してる。そのうち手放すと思うけど。
正常進化系。解放がf2になった。その分なのかなんか甘くなる写真も多いけど、色乗りの良さは健在。操作性と液晶、レスポンスも2より格段に上がってる。
でもまぁ今となってはおもちゃの域は出ない。
LX-7とかLX-9がほちぃけど、高い。
Casio EX-G1
見た目に惚れた。でも息子に持たせて山に行ったら一瞬でシャッターボタンのところのカバーが取れて無くなった。耐衝撃の意味よ。
コンパクトさは最高です。見た目も最高です。画質は1万円のスマホにも劣ります。
息子用にしようとしたけど、上記の通り変にもろいので却下です。
RICHO GX200
グレートリコーを味見してみようと思い。
確かに操作系がよく考えられてる。(2回目
グレートなスナップシューターの系譜であることは理解できた。
でも電源入れた時のなんかバネが引っ掛かったみたいな音が気になりすぎるのと、AF後の硬直がプチストレス。
絵は結構いい。くどすぎず、ナチュールすぎず。
でもAF後の硬直でどうにもレスポンス悪いから主線は張れない。
OLYMPUS XZ-2
はい、出ました変態オリンパス。
これもまぁまぁですが、この後28-200f2.8みたいなの出してるからあほかと。
マイクロフォーサーズ陣営はこれだから困る(褒めてる
1/1.7型CMOS、手振れ補正、解放f1.8-f2.5の明るさ、物凄い質感にこだわったボディ、豊富な操作系。チルトまである。
AFもAF-Sはわりと早い。
これはいいよ!中古で2万越えは萎えるけどな!
絵はすごくあっさり。あっさり。あさり。
悪くはない。でも案外感動もなく、室内の子供を撮るのもギリギリ。
でも質感はいいからずっと触ってたくなる感じはある。
あ、あとコンデジとしてはすごいデカい。デカい。入らん。
ポケットにはとてもじゃないけど入らないし、コンデジケースも大きめじゃないと入らない。サードの自動開閉キャップをつけたらなおさら。純正の自動開閉キャップはスリムだけど高いぃ。。。
ちょっと飽和気味だけど悪くない |
SONY ZV-1
と、ここまで来て海外出張が入ったので思い切って現代のコンデジ行ってみようかと。
が、しかし。先に書いた通り現代のコンデジは既に絶滅状態。氷河期。
超高級コンデジと、超安価コンデジに2極化。中間層が全然いないわけですよ。
3万円以下と15万円以上しかいないって。中古もいいやつは高騰して新品と変わらないかそれよか高い。萎えるー。
そんな中、SONYやCanonなどの大手は細々ながらも新製品を継続して出してくれているので、旧製品の中古価格がこなれてきてる。
てことでZV-1ですよ。おもちゃとしては高いけど、今の1インチコンデジとしては安い。
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丸っこくて質感はあまり感じないデザイン。 |
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RX100系と違ってグリップがついたのは良い |
RX100シリーズが何年も前の製品でもずいぶん高かったり、CanonのG7XやG9Xも高騰。
利便性が良くてそこそこ写って現代的な機能があって手頃な価格、ってもうほぼこれ一択に近いんですよね。
ちなみにZV-1も後継のⅡはより広角レンズになり、光学手振れ補正はつかないなど違うラインの製品という感じ。そうなるとこのZV-1は現代の標準コンデジとして唯一に近い。
生産は終了してるけどね。
f1.8-2.8で換算24-70mm、1インチのまさに標準。
そしてこれはVLOGCAMの呼称の通り、VLOGユーザーに向けて作られたもの。
動画メインのインターフェースでモードダイヤルがなかったり、くっきり、ぼけを切り替える専用ボタンがあったりスチルユーザー目線だと何かと戸惑う。
でも使えないか、と言われるとそんなことはない。
むしろバリアングルが開くと電源オン、閉じると電源オフになるのがめっちゃ使いやすいし、SONYってメニューが分かりにくいといわれてて、確かに分かりにくい部分はあるけど理解できない分けじゃないし、慣れの部分が大きい。あとカスタムの自由度は確かに高い。
そしてZV-1のいいところは今のミラーレスに搭載されるレベルのAFが入っていること。
精度はおいておいて、認識レベルはかなり高くてミラーレスと遜色ないからAF-Cをガンガン使っていける。
RX100系とかG7Xとかあたりは新しいミラーレス世代のAF入ってないからどちらかというとAF-Sがメイン。でもそれじゃ動き回る子供は撮れまいて。
画質はもちろん1インチなり。最高かって言われるとそんなこたーない。
ダイナミックレンジは相応に狭い。SONYの撮って出しは死んでるってのもわからなくはない。かなり素っ気ない。でも素朴ともいう。派手じゃない。
もうちょい色が乗ってほしい。 |
これとか竹の葉がキラキラ輝いていて、黄色が美しくて空の青色とのコントラストが素晴らしかったんだけど、そのどちらも表現しきれてないなと。
WBは晴天。クリエイティブスタイル(ピクコン)は風景。
ZV-1。黄色がうまく出ない |
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Pixel7aで撮ってみた。こっちの方がイメージには近い。ちょっと派手で不自然だが。 |
RAWで撮って編集すればーってのは無し。
コンデジの時点で気軽に撮りたいし後工程に時間かけたくないし。
写真は好きだけど無限に時間かけれるほど暇でもない。
で、SONYは初めて使ったんだけど撮って出しが使えないかって言われると全然そんなことはない。確かにもうちょいこうしたい、とかああだったら、とかあるけど、総合的に見れば許容できる。
自分はどちらかというとNikon党で、SONYはなんだかいけすかないな、と思っていたけど、やっぱり食わず嫌いはいけないな、と思った。
SONYもいろいろあるにしても、カメラは継続して真面目に作ってるわけだし、それぞれ個性があるだけで趣味で使う分には優劣はそこまでつかなくて、好みだな、と思った次第。
あ、VLOGCAMなんだけど動画はまだ全然撮ってないからよくわかりましぇん。
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